2010年8月16日月曜日

カバーレターの極意3

<確認事項その3>
スペルミスが散見されていないか?
たかがカバーレターと思いがちですが、ここでのスペルミスや英文のわかりにくさは、論文の英語力に比例するのではないかと推測されやすくなります。論文をしっかり校閲してもらっておきながら、レターで初歩的なミスを散乱させていては査読の際、重箱の隅をつつかれるような状況下にご自身の論文を落としこんでしまうことにもなりかねません。

<確認事項その4>
論文のアピールポイントをしっかり抑えているか?
一般的にもよく言われていることですが、論文を書き始める前にシノプシス、論文の概要をA4用紙一枚以内にまとめられないのであれば、論文を書いても第三者が読んだ際、矛盾を感じたり、方向性が見えなかったり、主張したいポイントがわからないものが出来上がるといわれます。常にご自身の研究について、事前情報を持っていない第三者に対し数行で説明が出来るように心がけていると、この作業が楽になります。特に、その研究の目的、成果、価値がしっかりアピールできているかがキーポイントです!

<確認事項その5>
第一著者の連絡先は正しいか?
案外気を抜きがちな情報だということに皆さんはお気づきでしょうか?うっかり市外局番を打ち間違えていたり、住所の綴りを間違えていたりすることがあるそうです。見慣れてしまっている情報ほどミスが隠れていることを、常に頭の隅においていただくと良いかもしれません。

これら確認事項はごく一般的なポイントであり、ジャーナルのレベル、研究の複雑さ、投稿先との関係などによっては、もっともっと気を使って準備する必要もありますし、逆に簡素化が求められている場合もあるので、面倒でも必ず投稿時の手順、規程等を確認することを心がけましょう。(雑誌によっては出版会社の統合の結果、突然規定が大きく変わったりすることが近年非常に多くなっています。)

論文サポートのエヌ・エイ・アイでは、ご希望があればカバーレターのNormal EditからExtensive Editまでご対応が可能です。ご依頼時に詳しいご要望をご連絡頂けましたら、担当コーディネーターが校閲者にその旨お伝えいたします。

エヌ・エイ・アイ株式会社
論文サポート部門
コーディネーター  荒井幼子