2011年7月27日水曜日

再投稿期限締め切り延長について

長らくご無沙汰しております。

科研費が七割で支給保留とのこと・・・いままで「Untouchable」とまでいわれ、手を出されずにきていた財源にもこのご時世、手を出さなくてはならないのかもしれませんね。

残りの三割の行方、使い道を説明されなければ研究者・学者としては納得がいかないのでしょうけど。

さて、気が重くなるようなトピックはここまでとして・・・

日本女子サッカーの優勝に続き

世界水泳でやっと近大、イトマン所属の入江選手が銅メダルを勝ち得ましたね♪

この時期はどこのプールに行っても、勘違い族と申しますか、姿だけでも競泳選手になりきった気分の方々がおられるのが面白いです。

水泳は全身をつかうスポーツではありつつも、あまり体に負担も多くないので色々な方が楽しめるという点で、私は大好きです。

自身の方針で激しくもできれば、和むことも出来る、よく出来た有酸素運動だと思っています。

とはいえ、昨今の節電対策の一環で、複数のプール施設が臨時閉鎖、輪番休業、時間休業をしたりと今回の節電騒動は色々なところで余波をだしてくれているものです・・・

さて、前置きが長くなってしまいましたが、

今日のトピックは・・・再投稿期限の延長についてにしてみようかと思います。


今回のような大きな自然災害があった国に対しては、多数の学会が演題申請の締め切り延長、論文再投稿期限の延長など、特例処置がありました。

AHA2011などの場合、日本国内にいる研究者でAHA会員の先生方には演題申請の締め切り延長の通知が届いたとのことでした。

国内にて開催される予定だった学会も急遽開催地が変わったり、延期になったりしていたわけですが、4ヶ月経過した今となっては、実際問題、それ等特別処置もなくなりつつあります。

海外には限られた情報のみ渡っており、震災によって生じた全国規模の研究・実験施設の破損状況や、研究員の配属状況などは知られているわけではないため(もちろん、日本国内でも正確な情報を捉えている方々はいないのではないかと思われますが・・・)、明らかに被災地とわかるような地域でない場合、なかなか追加実験等の進捗状況や日々の作業・業務の進捗状況を配慮している学会、出版社、編集はなくなってきているのが現状かと思われます。

ただ、ここで再投稿期限に間に合わないから諦めるのではなく、間に合わないならどうしたらよいだろうかと考えるのも一つの経験になります。

まず最初に、再投稿期限というものはあくまでも出版会社がある程度の節度をもって設定しておかなければ著者が延々と手元で温め続けてしまい、査読メンバーを抑えておくことが時間の経過と共に難しくなるのが現状です。

雑誌社がREVISEを求めている論文で掲載してみたいと思っている論文に対しては、編集室での査読者スケジュール管理が多少なりと変動可能であれば、数日程度延長許可がおりるケースがあるのをご存知でしょうか?

もちろん、延長申請の常連になってしまうと印象はダウンするばかりにはなりますし、雑誌社が真相では実際のところ掲載するつもりがない論文の場合は新規扱いになってしまうのが常なのですが。

これはどうしても時間をかけて修正をしたい。要求されている追加実験を終えるにはどうしても時間が足りない・・・などといった掲載を検討している雑誌社にとって自身の雑誌に送られてくる論文の完成度、情報の質が読者の興味を引く内容になることが前提であれば、待つに越したことはないと判断、数日、時には1-2週間の延長を許されることがあります。

先日お取り扱いしたケースでは、著者間で行われた話し合いの結果、査読者の要求に対しどこまで応えられるか検討・実施した結果、更なる貴重な情報を得ることができ、それ等を論文に是非とも反映させたい為、納期をなんとか数日延長できないかといったお願い。

別件では査読者の要求に対して応えたいが、現時点では試験農地が使えなくなっている為、過去に採取したサンプルから解析を最初からやり直ししているため、それ等から得られる情報がどこまで使えるものなのかについてしっかり検証する時間が欲しいといったお願い。

単に時間がなかった、複数の別件と重なってしまった、学会で不在にしていたという理由では延長許可はおりることはほとんどなく、依頼原稿でない限り、個人的、時間的理由では延長許可はおりません。

ただし、これ等依頼状を書く際には慎重に物事を進める必要があるので、依頼状は必ず第三者、もしくは校閲会社にチェックしてもらうことをお勧めします。