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2012年3月2日金曜日

おすすめできないRebuttal

ご無沙汰致しております。


今日はふと思い出したことを覚書するようにここにて紹介をしたいと思います。


REBUTTALという言葉をご存知だろうか?


投稿経験がある方であれば、理解されていると思うのですが。


簡単に説明をしてしまえば査読者から指摘されたことに対し反論(反証)すること。


あまりに理不尽なことや、訳あって触れたくなかったことをしつこく追求されると人間どうしても反論してみたくなったり、言い訳をしたくなったりするのが常。


そんなお手紙を書くときに、選択する言葉をひとつ間違えただけで査読者の心情が変わる場合も。


まず、当然のことながら失礼があってはいけないのだ。


どんなに相手が理不尽であっても、そこは真っ向から闘いの体制に入るのは好ましいことではない。


相手の気分を害さずに反論するということは日本語でも相当神経を使うもの。


ましてや、母国語ではない言語で反論をしようと思ったら、どこまで強気に出ていいものか判断がしにくいのが現実ではないだろうか?


また、稀に、自身が論文で用いている用語について理解を得たいが故にリスト化して説明をしようといった試みをされる場合もあるが、それはあまりお勧めできることではない。


リストで説明をするのではなく、何故その用語を用いているのかを査読者宛の手紙として認めることで、反発的な印象も与えずに済む。


ましてや、真っ向から自分の分野ではこの用語を用いるのが当然のことであり、あなたが査読者として適していないというイメージを与えてしまっては、ここは査読者も人間なので、つき返されてしまうのがオチですから。

そこをうまく、オブラートに包まなくてはならない。

そんなときに、経験豊富な校閲者に相談して頂ければ、トーンに棘がないような形で文章を書き換え査読者に対して失礼のない返答文が作成可能になります。


どうでしょう?


査読者宛の反論で苦労をされたことはありませんか?

2012年2月15日水曜日

Peer ReviewのPros & Cons

論文を書き、投稿する人間誰もがぶち当たる壁


編集者・査読者


果たして彼らは何を根拠に選ばれているのだろう?


1.出版会社・各ジャーナルごとに存在する編集長の独断で論文に適していると思われる1~4名の専門家から決める

2.ジャーナルの査読者として登録している研究者の中から適任と思われる研究者などに査読を依頼

3.著者が査読者候補・非候補を指名


いずれも受ける側に査読をするかしないか決める権利がついてまわることには間違いないわけで、査読者がつかない論文は編集長の手元で滞ってしまうこともしばしば。


また、査読者に対しジャーナルは報酬を払っているわけではないので、選ばれた研究者も好き好んで査読者になっていないケースが多いため、査読の期限はあるようでないようなものと考えていることも多く、酷い場合は1年以上ほったらかしといったことにもなりかねない。


実際問題


そもそも査読者自身、ある意味、ライバルであることを忘れてはいけない。


ではここで主なる査読制度のプラス要素をあげてみよう


同分野の研究者(読者)の目線から貴重な意見をもらえる

↓

自身の盲点に気が付く

↓ 

論文内容の更なる改善

↓

掲載された際、読者が参考文献として引用する可能性が上がる





ではマイナス点はなんだろう?


査読者自身が同分野まさに同じような研究をしているライバルの可能性が大


査読者のさじ加減・好き嫌いで採択が決まる可能性は払拭できない


共同研究者、友人等の中で同類の研究で投稿を予定している人を優先する可能性がある


査読者の都合で採択有無についての報告、またコメントをもらえるまでの時間が長引く可能性がある


一番辛いケースは、どのジャーナルに投稿しても同じ査読者に回る可能性がある時


このように、マイナス要素は細かい上に、自身がコントロールできる要素はほぼZEROに等しい。




「WHAT IF」をあげていったらエンドレスであることは確実なのだ。


では何故ジャーナルは査読制度にこだわり続けるのだろうか?


それはもちろん


読者に対し発信していく全情報を第三者である専門家に査定させることで情報の目新しさ、信憑性、質、科学的価値などをコントロールする役割を担ってもらうためだ。


ニッチな専門誌の場合、ポツポツと投稿されてきた論文はまず編集長が閲覧、御眼鏡にかなえば査読にまわるだろう。


しかし


大手出版会社の著名専門誌ともなると一日に投稿されてくる論文だけでもかなりのものだろう。


世界中から祝祭日・朝晩関係なく配信されてくる論文を果たして編集長はすべて読むことが出来るだろうか?


そんなことは不可能だろう。


査読以前の問題はここで何度も話題にしてきたカバーレターと要旨のパワーで乗り切るしかない!


編集長なり副編集長なり、ジャーナル側が興味を示して初めて査読対象の原稿になるというのに、そこに力を注がないのはあまりに無謀ではないだろうか?


査読にまわって初めて論文は戦いの舞台に上がるのだから、準備は万端にしておきたいと思うのが論文をわが子のように考える人たちなのかもしれない。


論文サポートのエヌ・エイ・アイは、編集長としての経験や、査読者としての経験を持った専門家が校閲を提供させて頂くことで少しでも確実に査読ステージに上がれる原稿作りをお手伝いしています。


査読前の原稿はもちろん、査読者を納得させる為のお手伝いもさせていただいております。


当方にて校閲した原稿でなくともサポートは可能です。


お気軽にご相談下さい。

2012年2月14日火曜日

簡単な英語で論文を書くのすすめ

ここ10年ぐらいの間に多数の雑誌がOpen Accessになり掲載できる論文の数がアップしたことでジャーナルの質は落ちずに、少しだけ掲載までのハードルが低くなってきたジャーナルが出てきていますね。


ほぼ毎日のようにどこかで新しい研究がスタートし、発表されている中


いかにして我々は最新の情報についていけばいいのだろう?って思うこともしばしば・・・


しかし、世の中も便利になったもので


最近では携帯端末のアプリも充実し、雑誌が提供しているアプリをダウンロードしておけば、最新の情報が自らやって来てくれる時代に。


なんて好都合!


でも、その裏には目まぐるしい動きがあるのを忘れてはいけない。


デジタル化された情報をいかにまとめあげ、その情報を求めている人に提供するか。


投稿規定ひとつとっても近年の目まぐるしいデジタル化の影響が色濃く出てきているわけです。


どこまでこのデジタル化が研究者の論文ライフを変えていくのやら。



実際問題



「赤ペン先生」なんて表現はもう通じないだろう。



機械翻訳もあともう少しのところまで来ているというし・・・



もちろん、機械翻訳にはまだまだ得て不得手があり、現実的に使える代物になるのはいつのことになるのやら・・・


ましてや論文やエッセーのように著者の表現や、専門とする内容、細かい説明、日本人の大好きな「微妙」「あいまい」が多い原稿なんて、


まだまだ夢のまた夢なのだ。


どんなにデジタル化が進もうと、論文やエッセーはアナログ時代のように何度も人間が推敲しなければ成り立たない。


字面だけを追って、英語にしたとしても、それは直訳されたに過ぎない。


短い要旨ですらやはり、専門的な視点から推敲をしなければ演題登録できるようなレベルには達さない。


Open Access化しようが、演題登録の枠が広がろうが、そこは半永久的に変わらないのだ。


しかも、一番のハードル、「査読」は絶対に人間しか出来ないという現実はどう頑張っても変わらない!!


だが、その「人間」が現在は問題化してきているのも事実だったり。


生命科学が多種多様化、多分野混合型になって来たことによって、論文を「査読する人間」がいままで以上に多民俗化してしまった。


すなわち


典型的な日本人が好んで使う「格調高く、難しい英語」を使っていてはもう二進も三進も行かない時代がきたということ。


研究者はそれでなくたって多忙




論文をなぜわざわざ複雑に書かなくてはいけない?


キーポイントはたったこれだけのこと。


でも、研究者の性かな・・・


あえて難しく書く→英語が複雑化する→わかりにくくなる→英語に関してクレームがくる→もっと手を加える→悪化する・・・


堂々巡りになってしまうこともざら。


査読者から届く英文コメント自体、校閲者からすれば校閲をしたくなるぐらいなわけで。


酷いときは専門家で、英語の読解力のある人間が読めば一目瞭然の結果内容も、査読者が勝手に誤解し不当な意見を述べられ、掲載への道が絶たれてしまった人もいるのではないだろうか?


簡単な英語で論文を書く


このこと事態、何が難しいのだろう?


それは無理!とおっしゃるあなたはこんなことを実践してみてはいかがだろうか?


1.論文のテーマを決める 


2.必要な情報、論文化すべき情報をリストする (どこまでの情報をその論文で出していくかの選別がとても大切)


3.テーマに対し、ひとつずつ紐付けしていく


4.投稿先を決め、必要なパーツをベースに組み立て方を検討


5.書き始める


6.ドラフト作成に加わっていない第三者にドラフトを読ませる=誤解を呼ぶ箇所や盲点を探せ


7.再度推敲


8.校閲会社に出す または 一発勝負で投稿してしまう


3&4の工程で抜かりが出ると、大変なことになるのでここはしっかり共著と相談


5においては出来る限り短い文章で物事をまとめることを心がけ、わかりやすい表現を用いてざっと一気に書きまとめてみる→1日なり2日なり離れてみる→読んでみる・推敲する→誰かに見てもらう→推敲する


人間時間に限りがあるのでなかなか一気に書き上げるということが出来ない場合、確実につながりのあるセクションごとでとめる、またはパーツごとでというのも有効


今日はイントロを書き上げるべし!今日は集めておいたM&M用情報をまとめるべし!


なぜなら




だらだらと論文を書いていると、その性質が論文にまで出てしまい、




RUN-ON SENTENCESのオンパレードになる傾向があるから!




しかも、思いついた勢いで挿入する変更のほとんどは全体の流れを無視した形での挿入になるので文章スタイル、前後の文章とうまくかみ合わないこともしばしば




勇気をもっていったん論文から完全に離れるということも大切ということです。

2012年1月30日月曜日

カバーレターはもちろん、要旨の大切さについて・・・

以前、実はカバーレターがかなり大きな比重で査読に回るか、回らないかの判断基準になるといったお話をしたことがあります。


出版会社は箸にも棒にも引っかからないような原稿ははなっから査読する気はないのは当たり前ですが。


昔のようにはるばる空路を使って郵便物として原稿を送っていた時代と異なり、出版会社には本当にあきれる量の原稿が日々投稿されてくる時代になったわけでして。。。


時には研究内容がとにかく斬新だからということで、一応、査読者の興味を引いておきたいということでドラフト原稿に近い状態の原稿をいったん投稿してしまう人もいるぐらい。


確かに斬新で世界にもあまり例が無いのであれば、先に宣言してしまったほうが勝ちなのだ。


が、しかし


怒涛の如く入稿されてくる原稿に何か細工をして、「これ!!とにかく早くみて!」といわんばかりにフラッシュさせることもできないのですから、(ましてや懸賞応募のはがきのように目立てばいいわけでもない・・・)、何が勝負の決めどころになるのか。



やっぱりカバーレターと要旨なのです。


見下してはいけないのです、これ等2点の重要な役割。


カバーレターで興味を引き。


要旨で論文の方向性について「ほぉほぉ、これは実に興味深いぞ」と思わせなければいけないのだ!!


もちろん、論文もそれなりに書き終えている必要がありますが。


ここも頭の使いどころでして。


いったん出せる情報はざっとまとめて出しておき、査読者のリアクションを見て、論文を再構築される方もおられるんですね。


興味がある内容であれば、有意義なコメントもたくさん届きますし、読者が何を期待するのかが手をとるようにわかります。


査読者が2名以上ついたら、勝負をかけても良いでしょう。


予め、どんなことを指摘されるかを想定し、情報を準備したり、実験を追加しておくのはもちろん、じっくり与えられた時間を有効に使い、査読者の期待にしっかり応える原稿を提出することが出来れば掲載はあともう一歩!!


そう


ここで論文サポートのエヌ・エイ・アイみたいなサービスを使ってみるのも手なのです。


論文サポートのエヌ・エイ・アイでは、当方でお預かりしていない原稿ですでに査読にまわっているようなデリケートな原稿のお取り扱いが得意です。


査読経験もあり、自身も論文の投稿経験が豊富なスタッフが、いかに論文や査読者宛の返答文をまとめていくかお手伝い致します。


査読者のコメントを読むことで、その査読者の傾向も見えてきますし、雑誌が思い描く論文の方向性も見えてきます。


全体を第三者の目線から見直していくことでより、査読者の求めている姿に近づけることが可能になるんですね。


まずは論文の内容に興味をもってもらえるかを探る為にも、しっかりとカバーレターと要旨だけでも自身の研究の一番のウリが最大限活かされた状態にもって行きましょう。

MeSH Termsが必須化されてるジャーナルがある

MeSH Terms =  Medical Subject Headings



論文を長年書かれてきている方々であれば大体何を示しているかお分かりだろう。



ざっくりいってしまえば医学文献に対し 主題見出し用語を検索するための単語達。


長年、MeSH Termsは出版会社側がもともとあるKeywords, Titleなどから拾い上げ、適当に振り当てていたこともあり


MEDLINEなどで検索をかけた言葉どおりの検索結果が出ない!


なんてことがざらだったわけですが。


ここ数年、自身でそれ等キーワードを選択できるようになって来たため、MEDLINEでの検索も比較的無駄な文献の山にならないで済むことも多くなってきたんです。


とはいえ、MEDLINEもその他検索エンジン同様、正直、言葉の区切り方、用語の選択でかなりの差が出てくるのでまだまだ実用的では無い部分がある。


そこを解消すべきポイントとして出来るだけ多くの情報をほんの数単語で研究内容を紹介しようといった策に出たのが以前も話題にさせて頂いたMini SummarやBullet Points。


ところが正直、論文を書かれている先生方の間でこれ等、必須パーツの認識度は低い。


確かに、すでに要旨というものが論文には存在するのだからなぜ、改めてなおいっそう短い説明文書が必要なんだ!!というのが著者の言い分でもあろう。


が・・・しかし


必須となってしまった今、Springer社、 Elsevier社などに投稿する際は、要注意しないと、パーツが足りないというだけで却下されてしまうことが・・・


いかんせんもったいない。


何度でも唱えます。


論文書くときは無鉄砲に自分スタイルで書くのではなく、しっかり投稿規程を確認しましょう。

2011年9月15日木曜日

最近の投稿規定事情

ここ数年で数多くの学会誌が著名出版会社の傘下に加入し始めたことは、どなたもがご承知のことかと思います。

その結果

生じているのが、最近の投稿規定事情問題
 
急激なペースで多くの学会誌の投稿規程が改定を余儀なくされてきました。

その中で一番大きく、見落としがちな物のひとつが

Highlights 別名、 Bullet Points

これ等は書籍が電子化されていく中で、効率よく論文を分類化し、的確な読者に的確な情報を提供する為に組み込まれてくるキーワードになってきます。

また過去にKey Wordsを必須としていなかった雑誌が急遽、必須化としてきたり。

Ultra Mini Summaryなどがあったりと

様々な変化が目まぐるしいペースで起きています。

論文を書かれる際は、必ず希望とする投稿先の規程を確認してから最終版を作成されることを強くお奨めします。

部分校閲の危険性について

ご無沙汰致しております。

今日はいっぺんに二つの記事を上げようとおもってます。

Twitter上でつぶやいていたことをまとめただけではありますが。。。。



まず最初に部分校閲の危険性についてここでメモをしておきたいと思います。


別々の著者が自身の専門分野において文章を提出しあうことで論文をまとめる場合、必ず読解力、書き直し力のある著者が最終的な見直しを校閲会社に提出する前にすることがお奨めです。

一番良くあるケースでは、フォントから、改行ルール、言い回し、スペル(米語・英語)、文章が終わるごとに挿入するスペースの数、数値と単位の間にスペースを入れるか入れないか・・色々なスタイルが混在。
校閲会社としてはそのような原稿をお預かりした場合、投稿先として検討しているジャーナルに一番スタイルとして適した方のパーツを元に全体を合わせていくか一番英語のコンディションがよい方のスタイルに合わせ校閲を展開していきます。


しかし、各著者が同じ方向性に向かって自身が担当している部分を書いていないと、情報過多になったり逆に過少になったり、論文の展開に適さない方向性の文書が紛れ込むことも。 

すなわち


一番は筆頭著者が全パーツがそろった時点で、ざっと全体を各人の意見を踏まえつつ纏め上げること。

そして極力、部分校閲という形で大切な初稿(どこにもまだ投稿していない原稿)を依頼しないこと。

もし予算、時間の都合上、制限があるのであれば、唯一の安全策としてはM & M、Figure Legendsなどの校閲を対象外としてもらうこと。

ただし、校閲の際、M & Mおよび Figure Legendsは大切な参考資料となる為、むやみに消して送らないこと。
近年、多数の出版会社のルールが変わり、タイトルページにも色々落とし穴が隠れていることがあるので・・・

当方では校閲対象箇所とはしていませんが、タイトルページの構成も念の為確認をしているのでタイトルページも個人名を削除して頂いても結構なので、投稿直前の形式にしておいていただけると助かります。

また、通常の校閲作業ではReference Listは校閲対象外とはしていますが、投稿規程にあっているか不安な方は、追加オプションで文中においてのReferenceの記載方法、そしてReference Listのスタイルをチェックさせて頂くことが可能です。 

EndNoteのような便利なツールもありますが、各ジャーナルの規定に適合した形式になっているかの確認は、最終的に著者の責任になるので面倒でも必ず投稿先の規程を確認しましょう! 

これである程度、部分校閲の危険性はご理解頂けたかと思います。。。
 
その点、部分翻訳はそこまでの障害はないのですが。

結果的には、やはり別の著者による文書が継ぎ接ぎになることには変わりないので、最終的には全体の校閲をなされることをお奨めします。
 

2011年6月22日水曜日

ついつい使いたいフレーズ・・・

御無沙汰しております。

今日は何気についつい使いたくなってしまう書き出し文句について書いてみようと思います。

ケースレポートなどを書く際、ついつい使いがちなフレーズの一つに

This paper reports....

といった書き出しを用いられる方は多いかと思います。

どちらかといえばかなり一般的!!

でも、この書き出しにはひとつ大きな問題が潜んでいます・・・






ではここでひとつ自問!

ここであげられている"paper"とは、果たしてなんだろう?

ぶっちゃけた話、"paper"とは論文、症例・・・どの形式をとったとしても”紙に打ち出された言葉”に過ぎない。



すなわち、"紙"には内容を語るべく口も、書き上げるべく手もない




ということは、紙は何もレポートできないという盲点に陥るわけです。




ではいったいどのようにこの書き出しを変えればいいのか?

文章の書き出しを以下のように変えるだけで充分なのです


"In this paper, we report...."

"This paper is a report of our work on...."

確かに”we"であったり"our"を用いることには抵抗があるかもしれませんが、近年はこの方が自然、かつ受け入れられたスタイルなんだそうです。

何とかならないか"and"の連打


さて・・・つい先日ご相談のあった件についてここでお話をしたいと思います。

ご相談事項は:論文を書いているとどうしても"and"の連打になってしまうことがあって、今回の文章に限っては、目に余るぐらい"and”が続いているから何か対策はないかということでした。

"and"のほかに”whereas"なんて使ってみてはどうでしょう?と提案

元文章:Plan A increased expression of X and Y in heart, and Plan B significantly reduced the up-regulation of X, but not that of Y.

改定後:Plan A increased expression of X and Y in heart, whereas Plan B significantly reduced the up-regulation of X, but not that of Y.

"and"の連続使用が避けられただけではなく、読みやすい文章に変わっています。

 







2011年4月5日火曜日

典型的英文の間違え-その1

Guidelines for the use of “a” and “the.” 

The words “a” and “the” are easily mixed.  

The word “a” can be viewed as reference to a general procedure or method. 

Unfortunately “the” can play the same role.  But following some use guidelines can reduce the confusion.


Consider the following phrase:  “We used a finite element approach to solve the problem of flow next to the aircraft surface.”  

The “a” refers to an approach and implies that an application of finite element mathematics was used to solve the problem and “the” refers to the specific (solved) problem of describing flow next to “the” (again specific) surface.  

So generally try to use “a” for a general relation and “the” for a specific relation.

2011年3月2日水曜日

コーディネーターは全作業工程においての仲介人

長らくご無沙汰いたしておりました。

いや、今年に入って散々な目にあっておりまして、なかなかこちらをアップデートすることが出来ないでいました。

年明け早々に新人採用があったり・・・

新型インフルエンザが社内で蔓延したり・・・

当社ウェブページが突然GOOGLE検索で探せなくなってしまったり・・・

論文投稿の全段取りをフォローしないとならない案件に関わったり・・・

産学共同研究の仲介人になってしまったり。

ちょっと一息つけるようになりました。

さて、今回は上記にも出てきた「論文投稿の全段取り」のフォローで見えてきた先生方の苦労について語ってみようと思います。

それは1月末のこと・・・翻訳からスタートした案件はある大手出版会社の雑誌を目指しての論文作成を目指していました。

まず最初に出てきた問題

それは、日本語が英訳されたとき、どの程度のボリュームになるの?
(ちなみに一般的には400文字=230~英単語と言われています。)

そして、投稿規定を熟読するだけの時間がないこと、英語に自信がないということから生じた問題

投稿の条件を充たす為に何をしないといけないのかさっぱりわからない!

そう、はじめて投稿する研究者にとっては突然コピーライトライセンスだったり、ファイナンシャルサポート申告なんて言われたってなんのことだかわからないですよね。

それよりなにより、投稿するためにまず出版会社のサイトに登録をしなくてはいけない、なんてことも!!

それでなくても英語が苦手な人であれば、そのステップを踏まなくてはならないこと事態が苦痛になりますよね。

そんな時の為に、NAIには日本人コーディネーターがいるじゃないですか!!

なんと登録のステップを画像をふくめて説明。

はじめての海外雑誌への投稿の際、貴方の強い味方になれるんです、論文サポートのエヌ・エイ・アイは!!

無事、本文の翻訳も終わり、パーツも取り揃え、いざ、校閲へ!

NATIVEの専門家からバシバシと届く質問と修正・・・

見直すのも一苦労だったことでしょう。

校閲者に説明をしたいがうまく説明できているかわからない・・・不安ですよね。

またまたコーディネーターの活躍の場です

著者はこんなことをしたい、表現したい・・・

校閲でのやり取りの中で、不安に思われた事に関して、コーディネーターが補助的な説明をご用意することもできるのです。

これこそが、投稿経験が豊富な校閲者からの助言

コーディネーターは全作業工程においての仲介人

彼等をうまく使ってこそ、校閲会社をフルに活用することができ、そしてそれこそがまさに「痒いところに手が届く・・・」サービス


校閲会社のコーディネーターをいかにうまく活用するかで大きく貴方の論文ライフが変わるかもしれませんよ。

2010年11月8日月曜日

Managing English Articles



日本人にとってはどうしても身近にならない「冠詞」


今日は校閲者の一人から届いたコラムをご紹介しましょう。

For speakers of languages which don't have them, managing English articles -- "a", "an", and "the" -- can be one of the writer's trickiest puzzles.  The following series of questions will guide you to the answers.



Does the noun you are using refer to any single member of a group or a specific member of a group?

§         If you are talking about any member of a group and only one of those members, use one of the indefinite articles "a" or "an".
  
§         Which of these ("a" or "an") should you pick?  That depends on the sound that begins the word immediately following the article.
  
§         If that word starts with a consonant sound, use "a".  For example, it's correct to write "a boy", "a paper",  "a sunny day" or "a European" (because the word "European" begins with the consonant "y" sound).
 
§         If that following word starts with a vowel sound, use "an".  You should say "an experiment", "an envelope", or "an empty glass".

But what if you're referring, in a general sense, to more than one member of a group? 

§         Now you need the word "some".  For example, it's right to talk about "some books", "some letters", or "some people".

Does the noun you're using refer to a specific member of a group?

§         If you're referring to a specific member of a group, use the definite article "the".  For example, you're correct to write "the experiment proved that ...", or "the method we used ...".
 
§         Even if you're referring to more than one specific member of a group, you should still use "the".   It's right to say, for example, "the excellent papers written by Dr. Chen" or "the exams I took last week".

Does the noun you're using refer to something unique?

§         If it does, use "the".  For example, you can talk about "the Louvre", "the planet Venus", or "the theory of relativity".  There is only one -- a very special one -- of each of these.
Does the noun you're using refer to something that cannot be counted?

§         If so, you must use "the".  You must say, for example, "I spilled the milk", or "I fell into the water".  We can count glasses of milk or bottles of water, but not milk or water themselves.

Does the noun you're using really need an article?

§         If you want to express a general meaning referring to a group of very similar things, you should omit the article.  Thus, you can say "Teachers have expert knowledge", "Experiments are important in science", or "Dogs are popular pets".
 
§         If you're discussing an uncountable noun in a general sense, leave out the article.  For example, you might write "Love is a wonderful feeling", or "Health is something that concerns us all".
 
§         A few other kinds of nouns never take an article.  Names of languages and nationalities, names of academic subjects, and names of sports are examples of these.

2010年10月22日金曜日

投稿経験が豊富な校閲者からの助言 1

誰もが今まさに自分が書こうとしている論文の内容は発表する価値があると信じて準備をしているものですよね?


しかし、雑誌に掲載するための条件はそろっているのだろうか?


と思われたこと、ありませんか?


論文を書き始める前に大切なステップをとることで第三者の目に映る論文の第一印象が大きく変わることをご存知でしょうか?


今回は論文を長年書き続け、査読をしてきている翻訳者・校閲者等が用いている論文作成の第一歩、基盤作り方法ご紹介したいと思います。

投稿経験が豊富な校閲者からの助言 2

Is my manuscript suitable for publication?

-Magic of “a one-page synopsis”-

ここで紹介する手法はほとんどのWriting Seminarにて紹介をされているかと思います。

ついつい「今更そんなことをしなくても」と思い込みがちなのですが、実際やってみるといかに自分の論文の方向性がまとまっていないかという基礎的な壁にぶち当たる方が多いことがわかりました。


では一体、何をするのか?

投稿経験が豊富な校閲者からの助言 3

ステップ

まず最初にテーマ性のある仮タイトルを考えてみましょう。

サンプル(投稿経験が豊富な校閲者からの助言6を参照)のような表を作成、項目を埋めていきましょう。

テーマに準じ最も主張したい事項を1~3点まで挙げ、それ等を1~2文にまとめてみよう。3点以上ある場合、論文の方向性がずれ始める原因になりかねないので別の論文にするかテーマ自体を再検討する必要性があるかもしれません。(ここで出来上がった文章は後々、抄録を書く際、大きな役回りを果たします。)


投稿経験が豊富な校閲者からの助言 4

2.ステップ1で挙げた主張ポイントに対し、方法の詳細は抜きとし具体的な情報(すなわち数字や結果等)をまとめてみましょう。


3.ステップ2で挙げた具体的な情報を得るために用いた方法は一般的に知られているものなのか、何を比較対照したのか、統計的な処理で意義のある内容とみなされたのか?



  方法そして解析について見直してみましょう。



投稿経験が豊富な校閲者からの助言 5

4.  まとめを数行で書き上げてみましょう。

5.投稿を考えているジャーナルの基本情報をメモしておきましょう。
    
  例:投稿規程で求められているパーツ、ワード数制限等



最後に、同僚もしくは分野の最も近いと思われる第三者に書き上げたSynopsisを見てもらおう。



客観的な目が入ることで論文の主張ポイント、内容の意義性、信憑性、主張の方向性・まとまりがうまく第三者に伝わっているかを確認できます。



投稿経験が豊富な校閲者からの助言 6

One-page Synopsis of the Manuscript



Claim/s

Findings that support the claim/s

Conclusion

Any future prospects or visions

Any specific instructions
(e.g. word count limit)






投稿経験が豊富な校閲者からの助言 7

第三者からの意見を元に自分が描いたSynopsisを用いて論文のたたき台を作成してみる。



たたき台が出来上がった時点で、できれば同じ人に流し読みを頼みましょう。


一度相談した事項がどのようなものになったのかを報告するにもとてもよい手法と考えられています。


限られた情報をもとに論文だけをみることができる第三者は査読者に最も近い読者であり、彼等から発せられる指摘は査読者同様の重みがあると考えましょう。


新たに得た指摘を元に論文をしあげ、必要に応じて校閲会社に校閲を依頼。


確かにそれでなくとも時間が無い中、このようなことに時間を費やしたくないと思われるかもしれません。

しかし、時間が無いときこそ、基礎的なことをしっかりと抑えることで、無駄な時間を費やす必要がなくなると同時に、読者を意識した論文作りが可能になります。

騙されたと思って、ぜひ一度お試しいただければと思います。