今日は何気についつい使いたくなってしまう書き出し文句について書いてみようと思います。
ケースレポートなどを書く際、ついつい使いがちなフレーズの一つに
This paper reports....
といった書き出しを用いられる方は多いかと思います。
どちらかといえばかなり一般的!!
でも、この書き出しにはひとつ大きな問題が潜んでいます・・・
ではここでひとつ自問!
ここであげられている"paper"とは、果たしてなんだろう?
ぶっちゃけた話、"paper"とは論文、症例・・・どの形式をとったとしても”紙に打ち出された言葉”に過ぎない。
すなわち、"紙"には内容を語るべく口も、書き上げるべく手もない
ということは、紙は何もレポートできないという盲点に陥るわけです。
ではいったいどのようにこの書き出しを変えればいいのか?
文章の書き出しを以下のように変えるだけで充分なのです
"In this paper, we report...."
"This paper is a report of our work on...."
確かに”we"であったり"our"を用いることには抵抗があるかもしれませんが、近年はこの方が自然、かつ受け入れられたスタイルなんだそうです。