2012年1月30日月曜日

カバーレターはもちろん、要旨の大切さについて・・・

以前、実はカバーレターがかなり大きな比重で査読に回るか、回らないかの判断基準になるといったお話をしたことがあります。


出版会社は箸にも棒にも引っかからないような原稿ははなっから査読する気はないのは当たり前ですが。


昔のようにはるばる空路を使って郵便物として原稿を送っていた時代と異なり、出版会社には本当にあきれる量の原稿が日々投稿されてくる時代になったわけでして。。。


時には研究内容がとにかく斬新だからということで、一応、査読者の興味を引いておきたいということでドラフト原稿に近い状態の原稿をいったん投稿してしまう人もいるぐらい。


確かに斬新で世界にもあまり例が無いのであれば、先に宣言してしまったほうが勝ちなのだ。


が、しかし


怒涛の如く入稿されてくる原稿に何か細工をして、「これ!!とにかく早くみて!」といわんばかりにフラッシュさせることもできないのですから、(ましてや懸賞応募のはがきのように目立てばいいわけでもない・・・)、何が勝負の決めどころになるのか。



やっぱりカバーレターと要旨なのです。


見下してはいけないのです、これ等2点の重要な役割。


カバーレターで興味を引き。


要旨で論文の方向性について「ほぉほぉ、これは実に興味深いぞ」と思わせなければいけないのだ!!


もちろん、論文もそれなりに書き終えている必要がありますが。


ここも頭の使いどころでして。


いったん出せる情報はざっとまとめて出しておき、査読者のリアクションを見て、論文を再構築される方もおられるんですね。


興味がある内容であれば、有意義なコメントもたくさん届きますし、読者が何を期待するのかが手をとるようにわかります。


査読者が2名以上ついたら、勝負をかけても良いでしょう。


予め、どんなことを指摘されるかを想定し、情報を準備したり、実験を追加しておくのはもちろん、じっくり与えられた時間を有効に使い、査読者の期待にしっかり応える原稿を提出することが出来れば掲載はあともう一歩!!


そう


ここで論文サポートのエヌ・エイ・アイみたいなサービスを使ってみるのも手なのです。


論文サポートのエヌ・エイ・アイでは、当方でお預かりしていない原稿ですでに査読にまわっているようなデリケートな原稿のお取り扱いが得意です。


査読経験もあり、自身も論文の投稿経験が豊富なスタッフが、いかに論文や査読者宛の返答文をまとめていくかお手伝い致します。


査読者のコメントを読むことで、その査読者の傾向も見えてきますし、雑誌が思い描く論文の方向性も見えてきます。


全体を第三者の目線から見直していくことでより、査読者の求めている姿に近づけることが可能になるんですね。


まずは論文の内容に興味をもってもらえるかを探る為にも、しっかりとカバーレターと要旨だけでも自身の研究の一番のウリが最大限活かされた状態にもって行きましょう。

MeSH Termsが必須化されてるジャーナルがある

MeSH Terms =  Medical Subject Headings



論文を長年書かれてきている方々であれば大体何を示しているかお分かりだろう。



ざっくりいってしまえば医学文献に対し 主題見出し用語を検索するための単語達。


長年、MeSH Termsは出版会社側がもともとあるKeywords, Titleなどから拾い上げ、適当に振り当てていたこともあり


MEDLINEなどで検索をかけた言葉どおりの検索結果が出ない!


なんてことがざらだったわけですが。


ここ数年、自身でそれ等キーワードを選択できるようになって来たため、MEDLINEでの検索も比較的無駄な文献の山にならないで済むことも多くなってきたんです。


とはいえ、MEDLINEもその他検索エンジン同様、正直、言葉の区切り方、用語の選択でかなりの差が出てくるのでまだまだ実用的では無い部分がある。


そこを解消すべきポイントとして出来るだけ多くの情報をほんの数単語で研究内容を紹介しようといった策に出たのが以前も話題にさせて頂いたMini SummarやBullet Points。


ところが正直、論文を書かれている先生方の間でこれ等、必須パーツの認識度は低い。


確かに、すでに要旨というものが論文には存在するのだからなぜ、改めてなおいっそう短い説明文書が必要なんだ!!というのが著者の言い分でもあろう。


が・・・しかし


必須となってしまった今、Springer社、 Elsevier社などに投稿する際は、要注意しないと、パーツが足りないというだけで却下されてしまうことが・・・


いかんせんもったいない。


何度でも唱えます。


論文書くときは無鉄砲に自分スタイルで書くのではなく、しっかり投稿規程を確認しましょう。

2012年1月26日木曜日

コーディネーターの日々

コーディネーターってそもそも何してくれるの?と思われがち。

そうですよね。

長年ご依頼なされている常連さまであっても、コーディネーターの作業内容はお分かりではないようです (苦笑)


我々コーディネーターのお仕事


それはお問い合わせのご対応はもちろん、原稿のご手配、伝票のご手配などすべての業務をこなしています。


各担当者ごとに担当している方々がおり、ご連絡を頂けばすぐにご手配に取り掛かれるようスタンバイしております。


では実際、原稿が入稿された際、どのようなことをしているでしょう?


まず最初に、お預かりしました原稿の簡単なスクリーニングをします。


スクリーニングされていく項目は様々、最終用途に合わせて確認することは異なります。


原稿を整える。


専門分野、内容、目的、納期等、それぞれを考慮し、翻訳者・校閲者を選択。


その際、お客様からの細かいご希望事項を伝達するのも我々のお仕事。


著者が説明しきれなかったこと、気がかりにしていること、どうしたらよいか悩んでいること、ご相談いただいていることを作業担当者(校閲者・翻訳者)にまとめて伝える役割があります。


時には、著者と作業担当者との板ばさみになることも!


そうなんです。


著者の言い分と、作業担当者の言い分が対立してしまった際、仲介をするのも私たちの役目。


実にデリケートな部分を担っていることも多いのだ。


稀にどう頑張っても英文からではどうにもしようがない原稿にもめぐり合います。


その事実をお伝えするのも我々のお仕事。


心が痛みます。


時には校閲者が理解がないからじゃないのか!?ともご指摘頂くこともあります。


そのような状況になった場合は、また考えるのです。


一番適したご提案を。


論文サポートのエヌ・エイ・アイではある掛け言葉を本年から社名に付け加えてお仕事をしています。


とことんキッチリお付き合い 


この単純な言葉が語るように、論文サポートのエヌ・エイ・アイのスタッフはお客様としっかり向き合ったサポートをご提供していく所存です。


こんなことできたらいいのに。


こんなことやってくれるのか?


ここはサラッとチェック、残りはしっかり・・・


すべてカストマイズ可能なんです。


専属コーディネーターはそのいわば、わがままをできる限り実現するお手伝いをさせていただいておりますので、どうぞ、お気軽になんでもご相談下さい。

放置していました・・・

2012年がスタートしてすでに1ヶ月が経とうとしている中。

ここを完全放置していることに気が付きました。


【言い訳】


ありがたいことに、本業が非常に多忙だったのです・・・


ということで、わずかに手が空いた際、つぶやいていたTwitterでの情報を少しまとめてみようかと思って見ましたが、さすがつぶやきですね。


バラバラ過ぎます。


少しずつアップしていこうと思います。

2011年9月15日木曜日

最近の投稿規定事情

ここ数年で数多くの学会誌が著名出版会社の傘下に加入し始めたことは、どなたもがご承知のことかと思います。

その結果

生じているのが、最近の投稿規定事情問題
 
急激なペースで多くの学会誌の投稿規程が改定を余儀なくされてきました。

その中で一番大きく、見落としがちな物のひとつが

Highlights 別名、 Bullet Points

これ等は書籍が電子化されていく中で、効率よく論文を分類化し、的確な読者に的確な情報を提供する為に組み込まれてくるキーワードになってきます。

また過去にKey Wordsを必須としていなかった雑誌が急遽、必須化としてきたり。

Ultra Mini Summaryなどがあったりと

様々な変化が目まぐるしいペースで起きています。

論文を書かれる際は、必ず希望とする投稿先の規程を確認してから最終版を作成されることを強くお奨めします。

部分校閲の危険性について

ご無沙汰致しております。

今日はいっぺんに二つの記事を上げようとおもってます。

Twitter上でつぶやいていたことをまとめただけではありますが。。。。



まず最初に部分校閲の危険性についてここでメモをしておきたいと思います。


別々の著者が自身の専門分野において文章を提出しあうことで論文をまとめる場合、必ず読解力、書き直し力のある著者が最終的な見直しを校閲会社に提出する前にすることがお奨めです。

一番良くあるケースでは、フォントから、改行ルール、言い回し、スペル(米語・英語)、文章が終わるごとに挿入するスペースの数、数値と単位の間にスペースを入れるか入れないか・・色々なスタイルが混在。
校閲会社としてはそのような原稿をお預かりした場合、投稿先として検討しているジャーナルに一番スタイルとして適した方のパーツを元に全体を合わせていくか一番英語のコンディションがよい方のスタイルに合わせ校閲を展開していきます。


しかし、各著者が同じ方向性に向かって自身が担当している部分を書いていないと、情報過多になったり逆に過少になったり、論文の展開に適さない方向性の文書が紛れ込むことも。 

すなわち


一番は筆頭著者が全パーツがそろった時点で、ざっと全体を各人の意見を踏まえつつ纏め上げること。

そして極力、部分校閲という形で大切な初稿(どこにもまだ投稿していない原稿)を依頼しないこと。

もし予算、時間の都合上、制限があるのであれば、唯一の安全策としてはM & M、Figure Legendsなどの校閲を対象外としてもらうこと。

ただし、校閲の際、M & Mおよび Figure Legendsは大切な参考資料となる為、むやみに消して送らないこと。
近年、多数の出版会社のルールが変わり、タイトルページにも色々落とし穴が隠れていることがあるので・・・

当方では校閲対象箇所とはしていませんが、タイトルページの構成も念の為確認をしているのでタイトルページも個人名を削除して頂いても結構なので、投稿直前の形式にしておいていただけると助かります。

また、通常の校閲作業ではReference Listは校閲対象外とはしていますが、投稿規程にあっているか不安な方は、追加オプションで文中においてのReferenceの記載方法、そしてReference Listのスタイルをチェックさせて頂くことが可能です。 

EndNoteのような便利なツールもありますが、各ジャーナルの規定に適合した形式になっているかの確認は、最終的に著者の責任になるので面倒でも必ず投稿先の規程を確認しましょう! 

これである程度、部分校閲の危険性はご理解頂けたかと思います。。。
 
その点、部分翻訳はそこまでの障害はないのですが。

結果的には、やはり別の著者による文書が継ぎ接ぎになることには変わりないので、最終的には全体の校閲をなされることをお奨めします。
 

2011年7月27日水曜日

再投稿期限締め切り延長について

長らくご無沙汰しております。

科研費が七割で支給保留とのこと・・・いままで「Untouchable」とまでいわれ、手を出されずにきていた財源にもこのご時世、手を出さなくてはならないのかもしれませんね。

残りの三割の行方、使い道を説明されなければ研究者・学者としては納得がいかないのでしょうけど。

さて、気が重くなるようなトピックはここまでとして・・・

日本女子サッカーの優勝に続き

世界水泳でやっと近大、イトマン所属の入江選手が銅メダルを勝ち得ましたね♪

この時期はどこのプールに行っても、勘違い族と申しますか、姿だけでも競泳選手になりきった気分の方々がおられるのが面白いです。

水泳は全身をつかうスポーツではありつつも、あまり体に負担も多くないので色々な方が楽しめるという点で、私は大好きです。

自身の方針で激しくもできれば、和むことも出来る、よく出来た有酸素運動だと思っています。

とはいえ、昨今の節電対策の一環で、複数のプール施設が臨時閉鎖、輪番休業、時間休業をしたりと今回の節電騒動は色々なところで余波をだしてくれているものです・・・

さて、前置きが長くなってしまいましたが、

今日のトピックは・・・再投稿期限の延長についてにしてみようかと思います。


今回のような大きな自然災害があった国に対しては、多数の学会が演題申請の締め切り延長、論文再投稿期限の延長など、特例処置がありました。

AHA2011などの場合、日本国内にいる研究者でAHA会員の先生方には演題申請の締め切り延長の通知が届いたとのことでした。

国内にて開催される予定だった学会も急遽開催地が変わったり、延期になったりしていたわけですが、4ヶ月経過した今となっては、実際問題、それ等特別処置もなくなりつつあります。

海外には限られた情報のみ渡っており、震災によって生じた全国規模の研究・実験施設の破損状況や、研究員の配属状況などは知られているわけではないため(もちろん、日本国内でも正確な情報を捉えている方々はいないのではないかと思われますが・・・)、明らかに被災地とわかるような地域でない場合、なかなか追加実験等の進捗状況や日々の作業・業務の進捗状況を配慮している学会、出版社、編集はなくなってきているのが現状かと思われます。

ただ、ここで再投稿期限に間に合わないから諦めるのではなく、間に合わないならどうしたらよいだろうかと考えるのも一つの経験になります。

まず最初に、再投稿期限というものはあくまでも出版会社がある程度の節度をもって設定しておかなければ著者が延々と手元で温め続けてしまい、査読メンバーを抑えておくことが時間の経過と共に難しくなるのが現状です。

雑誌社がREVISEを求めている論文で掲載してみたいと思っている論文に対しては、編集室での査読者スケジュール管理が多少なりと変動可能であれば、数日程度延長許可がおりるケースがあるのをご存知でしょうか?

もちろん、延長申請の常連になってしまうと印象はダウンするばかりにはなりますし、雑誌社が真相では実際のところ掲載するつもりがない論文の場合は新規扱いになってしまうのが常なのですが。

これはどうしても時間をかけて修正をしたい。要求されている追加実験を終えるにはどうしても時間が足りない・・・などといった掲載を検討している雑誌社にとって自身の雑誌に送られてくる論文の完成度、情報の質が読者の興味を引く内容になることが前提であれば、待つに越したことはないと判断、数日、時には1-2週間の延長を許されることがあります。

先日お取り扱いしたケースでは、著者間で行われた話し合いの結果、査読者の要求に対しどこまで応えられるか検討・実施した結果、更なる貴重な情報を得ることができ、それ等を論文に是非とも反映させたい為、納期をなんとか数日延長できないかといったお願い。

別件では査読者の要求に対して応えたいが、現時点では試験農地が使えなくなっている為、過去に採取したサンプルから解析を最初からやり直ししているため、それ等から得られる情報がどこまで使えるものなのかについてしっかり検証する時間が欲しいといったお願い。

単に時間がなかった、複数の別件と重なってしまった、学会で不在にしていたという理由では延長許可はおりることはほとんどなく、依頼原稿でない限り、個人的、時間的理由では延長許可はおりません。

ただし、これ等依頼状を書く際には慎重に物事を進める必要があるので、依頼状は必ず第三者、もしくは校閲会社にチェックしてもらうことをお勧めします。