年度末のあわただしさに負け
ここの更新がさらに先送りになっていました
さて、今日は身近なようで落とし穴いっぱいの要旨・抄録についてつぶやいてみましょうか・・・
研究畑にいると誰もが一度は経験をしなくてはならないことのひとつ
和文の論文にすら必要になることがある
英文要約・要旨・抄録・概要・・・・
Abstract, Summary, Synopsis
まぁ、個人的には同じようなものを示すのに何故にこんなに名前があるんだろうって思いますがね・・・ (ぽそっ)
かなりのケースで英文要旨を書き上げる際
その文章を書いている本人はワード数または単語に関しては気を配るが
そのスタイルについては投稿規定をみるまで気に留めることがないままきてるかも?
まず最初にこの世の中には投稿規定すら見ることなく投稿に挑む人もいるわけであって
全員が全員、必ず気を使っているとは思えないことがしばしば
とはいえスタイルっていったいなんのこと?!って
普段同じようにこれ等を書き続けてきた方は思われますよね?
Abstract, Overview, Summary, Synopsis・・・には
Structured & Unstructuredといった主なる二つのスタイルがある他
分野によってはGraphical Abstractなどといったものも
まずはStructuredについてメモしておこう!
Structuredという名前がついているだけあって、これはまるでミニ論文のような組み立てからなる
Background, Methods, Results, and Conclusions
限られた文字数・単語数の中ですべてを順序良く解説する必要がある反面、
人によっては話がまとめられやすいと考え、常にこの形式を用いている方も
Unstructuredは?
簡単に言えば、形に決まりはない
ただ、この場合、項目を埋めていくわけではなく
いかに効率よく論文または研究の全貌をみせるか
という文章力が頼りになってくるので
英語が苦手って思われている方は意味が通じているんだろうかと
ダラダラと書いてしまって長くなりすぎる傾向が・・・
そんな時こそ、校閲会社を頼ってください・・・ (ぽそっ)
Graphical Abstractって、な~に?
確かに、これがない雑誌が多いので出くわさなければしるすべもありません
まぁ、物としてはそのままですがね・・・
画像で物事を語る
雑誌によってはFigure Legendsのような説明文を入れることができるが
その図だけで研究全体を説明できなければならないので意外と頭痛の種に
といってもこれが必須化されている分野としては
やはり化学が関わる分野なので
専門の人間からすれば、たやすいことなのかもしれませんね
でも、いずれの場合であっても
たかが抄録・要約って高をくくっていると
意外なところでダメージが・・・
そう
何度も呪文のように書いてきていますが
演題採択または査読の時に運命をつかさどるのはコイツ
短いけど
ヒジョーに重要な役割を担うのがここなんですね
学会の演題登録のために・・・なんて思われがちでしょうけど
演題採択の時点であながち学会の賞や
学会誌の打診先が決まっても過言ではないわけで・・・
校閲会社としては
演題登録用の文章であろうと
症例報告であろうと
教科書一冊であろうと
グラント申請用書類であろうと
優先順位は変わりないのですがね・・・